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[第 4 次産業革命の主要技術] 安全で迅速な決済、ブロックチェーンが責任を負う

[第 4 次産業革命の主要技術] 安全で迅速な決済、ブロックチェーンが責任を負う

【工学ジャーナル Lee Sangoh 記者】 ブロックチェーン基盤の決済システム開発により、手数料の心配やハッキングの脅威から抜け出し、安全かつ迅速な決済が可能になった。

銀行を経ずにお金を直接渡して、サーバーのないクラウドリポジトリがあったらどうなるか? 韓国の決済システムは“BRTE(Blockchain Real-time Ecosystem)”開発を通じて新しい局面を迎えた。

以前にも多くのブロックチェーン決済システムがあった。 しかし、BRTE は一般的なプラットフォームの遅い処理速度を補完し、1 秒当たり最大 100 万件のデータを盛り込んだブロックを生成できるように設計された。

また、セキュリティレベルを高めるために、サーバーで数秒ごとに新しいポリシーを作りユーザに配布し、取引に対する検証を中央で処理することによって既存のブロックをすべて安全に検証する。

このプラットフォームを通じて、ユーザーにマイニングによる補償ではなく、生態系環境の維持に対する補償をしてくれる。したがって、マイニングに不要なエネルギー源(物的、人的)を排除することができ、過度な電力発生とこれによる反環境的エネルギー消耗を減らすことができるのが特徴だ。

2014 年からの研究により蓄積されたブロックチェーン技術を基に、昨年 BRTE プラットフォームを完成させた株式会社 WIZBL は、これを基盤にした Dapp を開発した。

まず、ブロックチェーン技術を組み合わせた Dapp を製作し、病院で発行する診断書や処方箋などの文書の偽造·変造を不可能にし、仮想通貨を実生活で使用できるペイメントシステムを開発した。取引所に上場されている変動性が高い仮想通貨を安定的な固定相場型ペイに変換し、誰でも簡単に使えるように設計した仮想通貨簡単決済ソリューションだ。

特に、スマートシティ·スマートホームで発生するリアルタイムデータのブロックチェーン化に成功し、注目を集めた。 先日参加した MWC 19 バルセロナで「スマートホームハブ」という試演を通じて公開された。

WIZBL は現在、第 1 世代 BRTE の次バージョンである第 2 世代ブロックチェーンのエンジン設計を終えた後、開発を進行中である。新たに開発される第 2 世代ブロックチェーンエンジンを基に、素早いブロック生成とセキュリティの構成要素を開発·伝播するなど、パフォーマンス部分に集中する予定だ。

また、ゲーム分野で使用できるよう、トークンやゲームを通じてマイニングするモデルについても開発を進めている。これと共に WIZBL は、政府機関や企業と連携し、ブロックチェーンを通じた文書の流通と報酬体系に関するビジネスモデルを開発及び試験する計画だ。

WIZBL Moon Youngchul 理事

WIZBL の Moon Youngchul 理事は「ブロックチェーンはすべての分野で活用できる基盤技術だ。しかし、ユーザーや企業で使用が困難な場合、その効用性は著しく落ちる。ブロックチェーンを研究·開発する企業は、ユーザーと企業が容易にアクセスできるよう、様々な言語、環境の構築に多くの努力を傾けなければならない」と説明した。

WIZBL は、海外を中心に様々な事業に適用できるサービスモデルを発掘しており、実際の契約も進めている。これに対し、国内ユーザーからも多くの関心を受けるために努力しており、構築されたプラットフォームを持続的に修正·補完し、セキュリティアップデート、拡張性などを高めていく予定だ。

一方、ブロックチェーンについては、いまだに多くの方が単なる仮想通貨だと誤解している部分がある。昨年の仮想通貨ブームで無分別な投資などの副作用が頻繁に起きており、ブロックチェーンもまた、良くない視線で見る人が増えた。

厳密に言えば、ブロックチェーンは仮想通貨の根幹を支える技術だ。ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、データを欠陥なく保管し、記録に対して何の操作もないことを証明しなければならないほどセキュリティ性に優れている。多様な産業で透明性や信頼性を高めることができる技術だ。

これに対して Moon Youngchul 理事は「ブロックチェーンにおいて、仮想通貨の機能はユーザーがプラットフォームを利用するときに支払う手数料の概念でなければならない。ブロックチェーンプラットフォームを開発する企業はそれに伴う収益を創出し、誤解を払拭するよう努力しなければならず、大衆もブロックチェーン技術を技術の一部として認識できることを望む」と述べた。

彼は続いて「韓国の開発者たちの水準は、すでに世界で高いレベルに上がっている。 しかし、昨年から中国の技術的追撃が激しくなり、韓国の技術と平準化されていることを実感している。制度的規制が多く改善されなければ、韓国のブロックチェーン技術は淘汰されると思う。国が支援する全ての方向が、多くの付加価値を生み出せるブロックチェーン事業に大きな助けになることを希望する」と付け加えた。

記者:Lee Sangoh